shin’s notebook

ふらふらと適当に

兜町Hoppersでランチにモダンスリランカプレートを

数ヶ月前でしょうか、押上にあるモダンインド,スパイス料理の名店スパイスカフェさんが日本橋兜町にモダンスリランカ料理をテーマにした姉妹店を出されると、スパイスカフェオーナーの伊藤一城さんのInstagramの投稿で知りました。

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by 伊藤 一城 (@itokazushiro)

www.instagram.com

スパイスカフェは過去に2度お伺いしたことがあり、巧みなスパイスと旬の食材とのマリアージュが素晴らしく大好きなお店です。そんなお店の姉妹店なんて行くしかないと心に決めていたのですが、寒い時期はどうにも引き篭もりがちになったり忙しかったりで行けていなかったのでこのゴールデンウィークにお伺いしたしだいです。

ディナーコースでお伺いしたかったのですが、予約もしていなかったのでランチでお伺いしました。ランチだけのスリランカプレートも面白そうでしたし。

 

そんなスリランカプレートがこちらです。

ライスに9品の副菜、それに3種類から選べるカレーが1つ付きます。これで1650円なので個人的には安いなと思います。

カレーはエビ、フィッシュ、チキンの中からエビを選びました。"出汁が効いてる"てメニューの謳い文句に惹かれてしまいました。

ちなみに、カレーは+500円でもう1種類追加できます。

他に飲み物でクラフトコーラがあったのでそちらもいただきました。

プレートの方は彩鮮やかでサーブされた瞬間に思わず気分が上がっちゃいます。その上がった気分のまま一口食べると口内にスリランカ料理らしいココナッツ香るマイルドさとスパイスの心地よい風味が広がり思わず、"美味っ"て言葉が出ました。

エビカレーの方も想像の5倍ぐらいはエビ出汁が強く効いていて、エビ出汁の円熟みでトマトベースの角をとって調和させているようで、味のピークには強いエビの風味とトマトの甘さ,角の取れた酸味が織り混ざり最高に美味しかったです。後引く風味には臭みなんて皆無の心地よいエビの風味が残り、それを含んだままプレートをいただくのがまた楽しかったです。

クラフトコーラはスパイス料理店やカレー屋さんであったらだいたい頼むんですが、今までで一番美味しかったです。カルダモン単推し+柑橘みたいな味じゃなくて複雑なスパイスの掛け合いによる濁り感とミントの清涼感がウェルバランスで料理との相性も良かったです。ミントの清涼感が気持ちいのでこれからの暑い時期には是非頼まれてみてください。

ちなみに、飲み物だとサービスでお水が提供されるんですが、これがスパイスの香る白湯でほんと細かいところまで拘られているなと思わされました。

スパイスの風味の使い方なんかはスパイスカフェそのもので、スパイスの強い風味を瞬間的に一気に解き放つのではなく、抑え気味,もっと言うと暗部の見事な諧調表現で美しく描かれた絵画のようなダークトーンな風味です。これはスパイスでキマるというよりchillて感じなやつだと感じます。

しかし、何から何まで料理の印象がスパイスカフェと同じなのかと言うとそんなことはありません。スパイスカフェは味付けが雄大で少しの華やかさを持たせつつも味のピーク感はやや抑えめ、美味しさにどっぷりと浸かり呑まれていく、そして美しく上品な華やかさを放つ余韻に浸る、そんな印象です。対するHoppersはメリハリのある気持ち濃いめに味付けがされており、ダークトーンでchillなスパイスのベースにリズミカルな味が乗る印象で小気味よいです。こちらの方が美味しさにグッと脳が支配されて無我夢中で食べてしまうような感じです。

スパイスカフェとHoppersでは立地もコンセプトも違いますから、その辺りをうまく描き分けているんだと思います。見事ですし、こういうのプロの仕事て感じで凄いなと思わされます。

期待を遥かに上回る美味しさにお昼から気分が上がりながらも、スパイスで心が安らぐいい時間でした。次は必ずやディナーコースでお伺いしたいですね!

 

ちなみに、このHoppersの入っている建物はKABUTO ONEというビルの一階なんですが、他にも面白そうなレストランや施設が入っていて面白そうでした。最近兜町の魅力が高まっているように感じますが、また一つ魅力が高まっているように思います。

kabutoone.tokyo

Hoppersのお向かいでは、和歌山で日本酒を醸造されている平和酒造さん(紀土を醸されているところです)が新たな試みとして手掛けられているどぶろく蔵を兼ねたコミュニケーションスペースの入る建物が改装中でした。こちらもオープンが楽しみですね。

 

食後、少し兜町をぶらぶらしていると以前から気になっているレストランのkabiがプロデュースする新店舗、cavemanが入っている建物を見つけましたがこちらも洒落ていますね。kabiもcavemanも行ってみたくて仕方ないです。

ぶらぶらしていると甘いものが食べたくなったので、チョコレートとジェラート専門店のtealでジェラートをいただきました。

フレーバーはピスタチオとタルトタタンにしました。

タルトタタンは正直普通でしたが、ピスタチオはめちゃうまでした。ピスタチオの濃さとフレッシュ感がいい感じです。中粗挽きで入っているピスタチオの舌触りも良かったです。

このtealは何回か訪問して一通りの種類のお菓子買っていますが正直このジェラートと、カカオという名のチョコレートケーキだけが価値ある美味しさだと思います。(ケーキは全種食べたことあるわけではないですが…)カカオは都内のチョコレートケーキでもトップクラスの美味しさです。

兜町は、他にもtealの姉妹店のeaseもあるので、ランチ後にteal or easeでデザートみたいな流れが出来るの良いですね。

 

この後、あまりに気持ちのいい天気だったのでフラフラと日本橋を経由して銀座まで歩きました。

coredo日本橋面白い形した建物ですね。こういうの都市的で個人的に好きです。特に日本橋はこうした建物と近代の建物が共存しているのが魅力的です。

銀座はコロナ禍どこ吹く風のような人出でした。GINZA SIX開業5周年なんですね、好きだったお店が最近よく消えていて悲しいです。

GINZA SIXの中腹部を抜ける通り道の雰囲気が好きだったりします。

東銀座まで歩いて帰路に着きました。地下鉄の出入口、明るく現代的な地上空間から少し古さを感じる薄暗い地下空間へ入っていくコントラストの変化がなんとなく好きです。

 

ランチいただいて、写真撮りながら街をぶらぶらと強い刺激があるわけではないですがリフレッシュできた一日でした。

ちなみに写真は下手の横好き程度ですが、"これでしか残せない空気がある"なんてくさいことを思ってカメラは分不相応な中判ミラーレスHasselblad X1DII 50Cを使っています。しかし、街中で使うと30mm広角がいっそう欲しくなってしまいますね。けど、いかんせんお高い...天から降ってこないですかねw

www.hasselblad.com

www.mapcamera.com